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TRACK.08 POINT BLANK
 '80年 ブルーススプリングスティーン 5thアルバム「ザ・リバー」より
words&music Bruce Springsteen

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中三の夏のDeep Purpleのハードロック洗礼を受けてからというもの、
飢えた狼のようにロックを貪るように聞いていた時に出逢ったのが、
ブルーススプリングスティーンでした。 

当時のクラスメイトや友達は、誰もが競い合うように
新しいロック・アーティストを聞き探していました。
その中で「ちょっと渋め路線で皆に差をつけてやろう」なんて下心も持ちつつも
「ブルーススプリングスティーンって言うくらいだから、黒人ブルースの渋いのを演るんだろうな」
なんて、軽い気持ちで聴き始めてノックアウトされたのが、
彼のロックンロールでした。

ちょうどこの時期に発売された5thアルバム「ザ・リバー」より
先行シングル「ハングリー・ハート」がヒットしていただけに、
その『ド演歌』ならぬ『どロックンロール』は新鮮で、たまらないものでした。

続いて彼の「アイ・ウォナ・マリー・ユー」を深夜ラジオで聴いた時に
「ああっ!なんて心染み入るロマンティックな曲だ!」とさらに感銘をうけました。
FMラジオでエアチェックはしたものの、二枚組のアルバムだったので
半分くらいしか、聴くことができませんでした。・・・が、
その当時行われた文化祭のバンド演奏の打ち上げでバンドリーダーのコテ君宅に行った時に、
既にアルバムを手にしていた彼に(あっ!ヤラレた)全曲聴かせてもらいました。
そして、静かに語りかけるようなロイ・ビタンのピアノから始まるこの株玉バラードに
出逢ってしまったのです。 

切々と振り絞るように歌う彼の歌声に逃れられない宿命のように絡み付くオルガン・・・
「楽器で歌うように演奏する」という感覚が、いまいち理解出来ていなかったのですが、
この瞬間に初めて解ったような気がしました。 
訳詞を見つめながら聴き入っているうちに訳詞カードにポタポタと涙が零れ始め、
しまいには皆のいる前で号泣してしまいました。
(この光景は後々になった今でも酒の席で友達にからかわれます)

その晩から、眠る時には「ザ・リバー」をかけながら、
窓辺から見える夜空を眺めながら眠るようになりました。
都会と違って星空も奇麗なんです。
時々流れ星を見つけたりして(あっ、コメットさんだ!)
ロマンチシズムに酔いながら眠りに着く坊主頭のシンジ少年でありました。


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